こんにちは、ネパール担当のサロズです。
今回は、ネパールで日本語を勉強している日本語学校や送り出し機関の学生たちについて話したいと思います。まずはおさらいで、日本にいるネパール人の在籍数ですが、出入国在留管理庁の令和5年6月末のデータによると、156,333人の在籍で、国別で6位でした。その内、特定技能外国人が3,428人ですが、留学生が一番多く、この数年で増加しています。
実は、8月に4年ぶりにネパールへ出張で帰国したのですが、びっくりしたのは、ネパールの首都カトマンズだけで日本語学校やトレーニングセンターなど800社以上あったことです。ネパールでは、以前より高校卒業後に海外へ仕事に行くことを目指している人が多いのですが、その行先で日本が現在のところ1位です。学生になぜ日本を希望しましたかと聞くと、ほとんどは、日本は他の国と比べると安全で安心して働けること、日常生活が便利であるとの理由を挙げる人が多かったです。もちろん、ネパールでは仕事がなく、あっても給料が安いことが根底にあります。
続いて語学の学習についてです。ネパールの文化では、朝勉強すると覚えるのが早いという言葉があるので、高校では授業が朝の6時から始まります。なので、日本語学校も朝の6時から10時まで授業を行っています。授業が終わってから学生たちは、家で勉強したり、遊んだり、アルバイトなど仕事がある方は仕事をしたりしていました。学生は半年ぐらい勉強して、日本語基礎テスト(JFT)と特定技能の資格試験などに合格しています。しかしながら、私が話した感じでは、会話力が今一つでした。そこで、実践形式の会話授業を増やすよう、日本語学校の先生たちにはアドバイスしてきました。
ネパールでは日本と同様、お客様を大切にする文化があり、英語も話せる方が多く、日本語の発音も比較的聞き取り易いので、外食や介護などのサービス業に適性があると思っています。今まで以上にお客様企業から「今度来てもらったネパールの子、とてもイイね!」と言われるよう、一人でも多くの質の高いネパール人材を紹介していくことで、ネパールでの日本人気に答えて行きたいと思います。