こんにちは! カンボジア担当の飯田です。
コロナ、コロナと、世界中でニュースが飛び交い、もう一年以上経ってしまいました。
暗いニュースも毎日聞いていると慣れてしまうものですね。
今日はコロナ禍での実習生、特に逃げ出してしまう失踪についてお話ししたいと思います。
カンボジアでは一番大切にするのは家族です。毎晩仕事が終わった後、母親や兄弟に長電話をして寂しさを紛らわしたり、励まされたりしています。日本での実習でお金を稼ぐ目的はそんな家族を守ったり、養ったりすることです。
日々どれだけ暑くてしんどくても、携帯電話の待ち受けの子どもや奥さん、お父さんの写真を見て、毎日家族を思いながら汗水たらして頑張っています。
そこで最近ショッキングなことがありました。
毎月のカウンセリングで親しく話していた実習生の一人が、平日の朝、作業現場に来ないと連絡があったのです
真面目でよく頑張る性格だったのにどうして? あんなに元気に働いていたのにどうして? と彼の顔が頭に浮かびました。しかしよくよく調べると、この1ヵ月は出勤日が10日しかなく、手取り給与も10万円に満たないことが分かりました。その前月もかなり仕事量が減っていたようです。
コロナ禍での受入企業の状況を、こちらで把握できておらず、彼の笑顔の裏の気持ちを汲んであげることができなかったと、とても後悔しました。
彼は家族を養うため、また親の借金も肩代わりしていたため、どうしてももっとお金が必要だったのです。
今回の件を踏まえて、カウンセリングの機会を使って、給与の状況を確認することにしました。すると、急に減ったり、逆に多くなったりしている企業もあることが分かりましたので、企業様や管理団体様と一緒に対応を進めて行く予定です。
私たちサポート部の手からこぼれ落ちてしまう実習生がいなくなるように、何でも話せるより一層身近な存在として、付き合っていきたいと強く思っています。