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技能実習生・特定技能外国人の妊娠問題

2021年09月21日

こんにちは。外国人材の教育プログラムを担当している、「てっしー」です。

先日、ニュースで実習生が妊娠したことを誰にも相談できず、一人で出産しようとして死産させてしまったとの報道を目にしてとても悲しくなってしまいました。

現在日本で働いている技能実習生や特定技能人材の7割が20代(あるいはそれ未満)という数字が出ています。

若い彼らにとって意図しない妊娠・出産は大きな問題です。法律では実習生や特定技能人材も妊娠や出産を理由とした不当な解雇は認められませんが、実習生や特定技能人材の間では日本の労働法に関する知識も乏しく、「妊娠したら帰国しなければならない」という誤解が未だに多くあります。また、産休、育休などの制度の活用を考えたとしても出産・育児を手助けしてくれる親類などが日本にいない彼らは、現実的な選択肢として帰国を選択することが多いです。借金を抱え、家族の生活を支えていることも多く、「絶対に帰国したくない」という思いから報道のような悲しい事件に繋がってしまったのだと思います。

 

私たちW&Iではサポートする方達に毎月のカウンセリングや教育コンテンツを通じて、結婚や出産、貯金の計画など自分の人生設計(ライフプラン)をきちんと考えることの大切さ、そして意図しない妊娠・出産は、彼らや彼らの家族も巻き込んで人生を大きく変えてしまうこと、を伝えています。

でも、本当は前述したように妊娠したから帰国するという選択肢になってしまうのではなく、おめでたい出産を日本で安心・無事に迎え、産後も安心して育児ができるよう制度やサポート面を充実させることがこれからの日本にも必要なのではないかと考えています。私たちにできることは限られていますが、こうやって声を上げていくことで同じようなお考えの方の共感が集まり、大きなメッセージになって行くことを期待しています。

 

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