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失踪者の家庭訪問 現状を知らいない家族

2022年06月07日

こんにちは!カンボジア担当の飯田です。

先月カンボジアに出張に行った際、日本で失踪してしまった実習生の実家を訪問してきました。

彼の入国では、送り出し機関のサポートとして私が監理団体様と一緒に出迎えに行きました。素直で真面目、体格も良いので企業様からも期待されていました。

しかし、先に失踪した先輩が同じ会社や他の会社の後輩にまで失踪の勧誘を行っていたようで、月給25万、30万もらえる現場があると聞いて、家の借金の心配もあるし、日本語ができないと叱られるし、と考えた末、先輩のところへ行ってしまったようです。

毎月のカウンセリングでは、日本語の聞き取りができずに叱られるので、日本語がどうやったら上達するかと相談を受け、真面目に勉強していました。

 

カンボジアの彼の実家に行き、実姉に会い、日本での状況を伝えました。お姉さんは本人が失踪したことを知りませんでした。海外での違法な行為を知り、泣き出してしまいました。そして頻繁に連絡をしてなかった事を後悔し、心配していました。本人はよく母親に連絡していましたが、母親は現在入院中で、会うことができませんでした。

もし今後失踪先でトラブルが起きたとしても、送り出し機関は責任をとれない、母親が病気ならばカンボジアに帰ってくるように説得して欲しい、海外で法を犯して良いことなど無い、とお姉さんに説明いたしました。

実家に訪問して、失踪防止について改めて考えさせられました。目先の給与に惹かれて失踪する実態についてどう対応していったらいいのか。

オンラインだけではなく、対面の機会を増やし本人たちとの絆をより深めるべきだと感じました。彼らの母国の送り出し機関という立場であるからこそ、効果的なこと、できること、しっかりと考えながら、進めて参りたいと思います。

 

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送り出し機関ARS:https://arscambodia.com/